カテゴリ:勉強会・記録( 7 )

研究会記録(その2)

日 時:2012年2月25日(土)13:00-16-00
場 所:ERIC事務所
参加者:上田昌文、梅村松秀、角田尚子、上村光弘、高柳葉子、角田季美枝、福田紀子、三宅叶夢
内 容:             
(1)本日の検討課題
(2)ゲーム「ネゴシエート・キラー」の評価
(3)リスクに対するさまざまな立場について(以上、記録その1)
(4)リスクコミュニケーションの評価の視点
(5)評価の共通のキーワード、自由討議

****************

(4)リスクコミュニケーションの評価の視点                                              

・活動:評価の視点を挙げる(ひとりずつ→共有)

 ■コミュニケーションをしていく中で自ら判断出来るようになる事が大切。

 リスクは様々。自分は何を重視するのか?
 どのリスクを受け入れるのか、受け入れないのか?
 コミュニケーションをしていく中で、コスト•ベネフィットなどを考えて、自分で判断出来るようになることが大事。
 例えば「修学旅行に日光に行くか?否か?」と問われた時に、私はある答えをもっているが、なぜそうするのかが大切。決まった結論がある訳ではない。そのための知識やデータも必要でしょう。そして、自分にとっての選択は、誰かにとっては違うものかもしれない。そのようなことを示しながら,相手とやり取り出来る事がリスクコミュニケーションだと思う。
 科学者が言ったからこうだ、ではなくて状況によって受け止め方が違っていい問題がある。人々は一つの答えを知りたがっていても、それでは対処出来ないことが多い。
 はじめから科学者に決めてもらう問題ではないというのがリスクだと思います。

■アクションに繋げられたか。

 他者—自分を客観的に考えたか?
 その場で判断出来る事ではないかもしれないが、評価の視点になる

■リスクのコストとベネフィットそのものを疑うこと。考えているかが評価につながる。

 セルフマネジメントするための条件が各人によって違う。
 自分の条件を知った上での選択力が必要。コスト•ベネフィットの相関を疑う必要がある。

■社会が育つ—選択の多様性=リスク分散

 条件カードがそれぞれ違う方がおもしろい。
 自分の条件を受け入れる。多様な条件がある事を受け入れる。
 例えば地域の中にも多様なエネルギー源をもっていた方がよい。
 他者のそれぞれの選択を認める。

■他の人のリスクを受け止められる。
 
リスクの多様性と、判断の多様性を認める、受容出来る。

■自分なりの宿題ができればいい。

 トレードオフ、評価の視点を自分のものとしてもちかえられることができれば、成功。
 一般的な結論を与えられるようなもの、○×ではかられる、テストされるのは違う
 しかし、基本的な理解は必要。確率、トレードオフ、コスト•ベネフィット、マネジメント他、共通して理解すべき事もある。
 平均値=中央値ではない。

■多様なリスクの認識を得たか

■意見や立場の違う人と出会えたか

■自分が大切にしたい価値や倫理を深める事が出来たか

■意見や立場の違う人と共通に得る利益や価値を得る事が出来たか

■他者の意見を聞きながら自分を客観的に見る事が出来たか — 個からの出発


(5)共通キーワードと自由討議                                                   

評価の基準は再度検討していきたいが、今日のディスカッションで出た共通のキーワードは以下のとおり。

●共通のキーワード
 ○コストとベネフィットがある
 ○リスクは確率である
 ○マネジメントする事が出来る
 ○それは選択である
 ○選択は価値観である
 ○「違い」がある
 ○「違い」があるからこそ、「自分」から出発する事が大事

●リスク教育推進の課題

以上を踏まえて、さらにリスク教育を進める上での課題について、時間の許す限り、ブレーンストーミングを行った。発言順に紹介する。

■(リスクコミュニケーションについて)
確かに価値観や選択に違いがあるのだが、それが“人はそれぞれ”で終わる相対主義に陥らないようにしたい。コミュニケーションであるかぎり、価値観の違う、リスクの捉え方が全く違うような人たちとやりとりできるところまでもっていけたのか、を問いたい。

例えば、低線量が危ないという人もいれば、100ミリシーベルトまで全く大丈夫だという人もいる。両者のやり取りがあまりない。本当はリスクを社会で納得する為には両者が完全合意する訳でなくても、そのやり取りを創っていく事が大事。それをどうやって創っていけるかという事が大きな問題。

■それを考えるには「なぜやりとりできないか」ということを考えなくては行けないのだと思う。それは私たちがやってきたことにもつながる。
「参加の文化をはばむもの」として、3高の人々、肩書きが高い、年齢が高い、学歴が高い人々の存在がある。このような人々は“対等に”話し合えない。パワーを持っている人々と対等に話し合う文化がないので、パワーを持っている側が決めている。だからこそ、やりとりできない。様々な課題解決の参加の場でそのことにぶつかる。

■それはある。そこをどういう風に突き崩していけるか、変えていけるかというのが、一番大事。例えば政府も一般民衆の声が大きくなれば変えざるを得ないというのがある。それが基本的に民主主義というものだ。民主的な原則に乗って、どこまでパワーを持っている側に変えていく事を迫れるかが問われている。

リスクコミュニケーションというと言葉としてきれいに聞こえるかもしれないが、結局はそのパワーを突き崩していく、どこまで入っていけるかという事にどうしても関わってくる。

原発はその典型。被害が放射能汚染で一挙に広がったので問題視されているが、実際は原発の事故が起るか起らないかを決めるのは本当に動かしている、パワーを持っている側だけなんです。一般の人がどうこう言おうが、本当に事故を起こさないようにするという事に関与出来るかというと無理なんです。しかし、エネルギー政策として原発はいらないという声が大きくなれば、それはやらざるを得ない。そういう意味でつながりはあるのだが、ごく限られた人のみで動かすシステムがあったということが、問題だった。パワーの問題はどうしても関わってくる。

今はそのパワーが変わる時期なのだが、放射線被害に関しても、エネルギーの選択に関してもパワーを持っている側は従来のやり方を変えようとはしていないので、ぎくしゃくすることがいっぱい起っている。

一般市民の側もそこを見抜いた上で発言していかなくてはならないが、例えばリスクの事を「ウチの子どもを守る」というだけで走ってしまうと、そのことまでいかない。「原発はあぶない」と言っているだけでは電気料金の事は解決しない。

■(市民の立場も)つながりがもっと持てたら、(パワーの側の)つながりを見抜いた上でどのように持っていけるかを考えなければ。

■問題がこれだけ複雑で重層的に見える、“お手上げ”感がある。だからこそ簡便な政策を求める。わかりやすさを求める先には、ポピュリズムにつながる可能性も高まっている。たとえば「がんばろう!日本」というフレーズはその内容を問う事無しに拒めない等。

■東京都の副知事が「東電の値上げに承服出来ない」と言う。副知事だけではなく、私たちも言っていい事なのに言えない。言うすべを知らない。本当はすごくわかりやすい毎日の事なのに、言っていいし言えるはずの事なのに、そこが見えない。

■言えないだけではなく、言ったとたんに自分の家の電気切られたらどうしよう、と思う。

■本当は違うはずなのだが、東電から切られたら、別のところから買いますよ、自家発電しますよ、という人が100人いたら変わる。違ったアプローチ、有効な「わかりやすさ」もあるはずなのだが、まだ、私たちのものになっていない。

■政策的に方向性の違うどちらの側もその「わかりやすさ」を掲げようとしているのでしょう。

■STS(Science, Technology and Society)は今どのようになっているのですか?

■今言ったような問題意識で議論をして欲しいのだが、学会としては取り組めていない。

■学会はがっかり。声明を出すくらい。

■声明を出すところはまだ、やっているほう。政策を変える、自分たちの課題をもつところまではいっていない。

■このあたりも分析したい。ただ、日本学術会議のシンポジウムに出ても、あまり評価出来なかった。結論ありき。要するに100ミリシーベルト。座長がだれもそれまでに発言していないのに、それぞれのシンポジストの発言は複雑で多様であるにもかかわらず、学術会議の副会長がつとめる座長だけが「100ミリシーベルトは安全だって事ですね」とまとめる。

その場で異議を唱えるチャンスも与えられない。質問や発言が出来る所ではなかった。科学者の集まりで結論ありきではどうかと思う。

■学会の対応等もまとめることもありかもしれませんね。

■震災/原発のことについての学会の対応について、途中までフォローしていたけれど、もういいか、となった。

■巨大サイエンスの持っているリスクというのもある。意思決定が遠い。9月までの間に変わる可能性もあったと海外のジャーナリストが言っているが、何が代わる事を妨げたのか。

■野田政権誕生、というのはシンボリックに見えますね。

■鈴木達治郎という政府と原発を推進してきた方が、もう、新規立地は出来ないし、実質的に40年をめどに脱原発は決まっている、8月31日に決まっていると言っていた。前原さんも別の会で同じ事を発言していた。私たちにはそのことは伝わっていない。

■新規立地はなくても、現存の原発をどうするか、は言っていない。産業を守るため、電力需要を賄う為に必要だとする意見もある。また、日本では新規は無くても海外には輸出するという問題もある。

■運動の側も、9月に新しい目標を設定出来ていない。新規立地は無いので40年以内に集結するのであれば、次はどこへ向かうのかという示し方ができていない。自分の3.11熱はいつさめたかを共有するとこの時期になるのではないか。脱原発というのが分かりやすいので、それにすがったのではないか。1月に脱原発世界会議を行ったが、推進の側にとっては、すでにわかっている事。

■会議の中でネクストステップは可視化しなかったのか?

■アピール文は出ている。自然エネルギー、分散型エネルギーなどの提案はあるが、大きな運動として何をやるのかは出ていない。巨大科学の解体はSTSでも言われていない。大前提だから。コミュニケーションをする、コンセンサス会議のような手法を上田さんたちが実践してきたが、「プロセス」が必要。

■リスクコミュニケーションにとって、何が課題か。「声を上げ続ける事しか無い」というのが脱原発会議でも言われていた。ただ、イシューがそこにはなかった。日本の民主主義のデザインが求められている。

意思決定はわたしたちがやっているのだ、ということを可視化してほしい、わかるようにして欲しい。
高級官僚を選ぶとか。政治家は選ぶが、最高裁裁判官ですら低調。行政に関するチェックができていない。立法府しか選んでいないので。司法は国民の関心が低い。

■自治体の首長、議員は選挙があるが?

■原発の事で言えば、経済産業省の政策を内側から変えていく事は難しい。結局変えさせる事が出来るのは政治家だが、実は政治家がよく知らないので、経産省にふりまわされている、という構造がずっと続いている。

一方で原発をつくれば地元の利権がらみでお金が入ってくるといううま味をもらえるという構造があったので、自民党政権時代は変わる事は無かった。

民主党になって変わるかと言われると、素人ばかりで経産省の役人に対抗出来る人はいない。

経産省は原発の新規立地はできないことはわかっているが、今までの電力会社との関係を含めて利権を手放したくはないので、原発輸出や再稼働など、いろいろなことをやっているはず。核燃料リサイクルの維持さえ考えている。手放していない。その人たちをどのように変えていけるかが大きな問題のはずなのだが、そのことは挙がっていかない。

■地域の雇用とつながっているから、挙げにくいのでは。

■それはすごく大きい。一番動かしている本人たちをどう変える事が出来るのか,政治の側から考えていかなければならないのだが、その考え方がみえないというのが一番の問題。

■1980年代のアメリカの本「Cooperative learning, Cooperative Lives」協力しなければだめだという本の中で、「競争を学ぶ」学校教育の問題が挙げられている。これが「官僚」にあてはまる。
 「自分が負けるようなゲームはしたくない」
 「勝つとわかっているゲームには参加する」
 「勝たないと気が済まない」
High Achieverこそが、
 リスクを避ける。
 リスクを受け付けない
 新しいタイプのアクティビィティには参加しない。

と言っている。これが官僚の態度に重なる。
とすれば、学校教育を学んだ結果がこうなる。彼等は学校の競争で勝ってきた人たち。その人たちが負ける事を受け入れるはずがない。“病”だなと思った。

■外側から見た時に、そのような批判はされてきた。『官僚の責任』など古賀さんなども。外からは言われても、内側は変わらない。

■彼等はゲームデザイナーなので。ゲームをデザインする時に、FairnessとかPower Shared、あるいはDiversityなどからは一番遠いことを考える事はあり得ない。「力の分有」「対等性」「みんなの参加」。電話での質問だけでヒアリングしました、各団体に電話しました、となる。

学校を変えなければならない。学校で競争を学び取ってきた人たちを変えなければならない。中等教育、18歳までの教育を競争原理でないものにしなければ公教育である事の意味が無い。

しかし、そのためにどうすればいいのか?

■マイケル・サンデル氏の白熱教室の追加番組(*3)で、4—5名の日本人の出席者が共通して「自由競争」に肯定的であることに驚いた。「価値観」「公正さ」「正義」等ではなく「自由な競争があることがよいこと」を前提にされていた。

■だいたいプロスポーツ選手を呼んできて、個人的には良い人であっても、業界の原理が違う。

■「子どもの教育のもつ原理」と「自分たちの持つ原理」が違うことに気づいていない。

■まだ、ジャパネット高田さんのほうがオーディエンスに対する幅広い視野があった。みんなに売らなきゃならないから。「勝つ事が正義」のプロスポーツの特異性がわかっていない。良い競争があり得るんだ、となる。その成果が報酬になるという特異性がわかっていない。

■外国人の学生の中には、ある問題に対するために価値観について述べる人もいたが、日本を代表する人たちは「競争は良いこと」とつくられていた。
 
■もともと「白熱教室」というのは、哲学的に考えるとはなにかの、ものの見方考え方を教えるところだった。しかし、あの番組では「答えの無い問題を語り合わなければだめだ」というメッセージになっていた。「それはひとつの価値観で答えを出していける時代ではないから」というものであったと思う。それは新しい展開だったと思う。なぜ、話し合わなければならないのか。

■競争が一種のゲームとしてあるのは良いと思う。オタクの世界。いろんな情報を収集し、競争する。好きだから。しかし、世の中の競争にはかならず報酬や何かがあって、他人と比較し合って、給料に反映される等そこに全体が流れるというのがおかしい。
 
■価値がすべて市場価値に集約されるわけですね。

■そう、それがおかしい。就活のきびしさがいわれているが、これは将来に対して相当おかしなことになるのではないか。100人の市民活動があったときに、1人くらいちょっと違う事をやってもいいかなと思える人がいてもいいはず。20代は苦しくても30代になったらようやく見えてくるという人生設計があってもいいと思うのだけれど、そこには踏み込めない人が多い。

■それは80年代からいわれていた。メインストリーム、つまり人生の選択の幅が狭すぎる。

■自分で生活を支える力が無い人にリスクが高くなる。震災でも、引っ越し出来るひとは引っ越す。仕事を選べる人は選ぶ。

■液状化をかかえた浦安でも、若い人はもうどんどん出て行っている。今までアパート暮らしをしていて、浦安が好きだけど、アパートが傾いたので出て行く。補助も何も無いので何千万円かの修理は家主が直すしかない。個人の責任ではないのに。

浦安だけで3000人の人たちが出て行っている。家主のほうも、傾きの修理だけなら数百万だが、液状化に対して地盤を整備すると1千万かかるので、お手上げ状態。各戸でなくブロックごとに地盤整備するとやすくなるので、呼びかけるNPOがやっと出来た状態。

■震災の跡地も、土地の財産権が復興にネガティブに働いているということも聞いた。平地にするまでにも、公的な投入があった。自衛隊を派遣し、行政の予算を使い、ボランティアが手伝い、平地に戻したわけだが、個人の財産権のみしか見えていない。

■社会的な力が低下している。

■そこは政治の力で、大きな計画を立てて、多少無理があっても、将来に向かってこうやるべきというものがあれば、と思う。

■彼等も“中央”ではない。常に上を見て動いていた。上見て動いていたら何もしてくれなかった。岩手県知事が、こんなに政府の担当者が変わるのであれば、霞ヶ関に日参していた時間を地域をまわる事に使えば良かった、と。

■…この話しは終わらない。このような場をどういう風につくっていけば良いのか、ですね。

(補足情報)
*3「マイケル・サンデル 究極の選択 『大震災特別講義~私たちはどう生きるか』」2011年4月6日、NHKで放映。ゲストは石田衣良、高田明、高橋ジョージ、高畑淳子;この内容は5月、緊急出版された。https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00814832011
「白熱教室」については以下を参照してください。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard/lecture/120218.html

(文責:福田紀子)

*本記録は、福田紀子が草案をまとめ、参加者に確認のうえ、加筆修正したものである。
また、ブログにアップするにあたり、角田季美枝が形式を整える、補足情報を入れるなど、若干編集を行った。
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by focusonrisk | 2012-04-25 23:51 | 勉強会・記録

研究会記録(その1)

日 時:2012年2月25日(土)13:00-16-00
場 所:ERIC事務所
参加者:上田昌文、梅村松秀、角田尚子、上村光弘、高柳葉子、角田季美枝、福田紀子、三宅叶夢
内 容:             
(1)本日の検討課題
(2)ゲーム「ネゴシエート・キラー」の評価
(3)リスクに対するさまざまな立場について
(4)リスクコミュニケーションの評価の視点
(5)評価の共通のキーワード、自由討議

****************

(1)本日の検討課題(ペア/3名)                                   

・ペアないし3名で検討→共有
○ゲーム「ネゴシエート・キラー」の進め方        
○原発の当事者、当事者とは何か 
○リスクの比べ方        
○データの読み方
○リスクに対する立場の違い   
○ガイドラインの検討
○ゲームの評価の視点  
    

(2)ゲーム「ネゴシエート・キラー」(*1)の評価                                               

1)前提:ゲームの目標
生活習慣病のリスクと選択
           =現在の生活習慣病の原因に気づく、改善についての選択肢を知る

2)評価の視点(ひとりずつ→共有)
 a 何を学んだのか、どのように活かせるのか
 b ゲームの進め方(他に進め方があるのか) 
 c ゲームの対象 企業戦士になぜ設定するのか?
  例:高齢者  転ぶのがこわいから出かけない→人とつきあわない
         耳が遠いから人とコミュニケーションとらない→情報が入らない
    厳しい選択の結果「●をとると▲がなくなる」が予想出来るのではないか

3)活動
・a〜cのテーマ毎にグループに別れて検討する(10分)→共有

・共有の内容:

a 何を学んだのか

 •健康管理はリスク管理 
 •自分で選択すること
 •健康に良い事ばかりが人生じゃない?
 •選択力をつける=選択出来る環境を作り出す力
  *自分の選択が通るか通らないかを考えなければならない
   選択とは環境とのインターラクション(相互作用)
   →環境をつくりだす力
 •どんな会社が良い会社か?
   ご長寿会社型
   短期決戦大もうけ型 (3年で人が入れ替わってもよい)
  「会社を評価する」こともできる

b 進め方の工夫

 ●カードを一定の並び方にする
  ・特定のカードは一定のタイミングで出す
  ・最適な並び30枚
  ・昇進値がクリティカルになる並びにしておく
  ・知識系が続くと進行が単調になる
  ・カードの並びが一定であれば比較が出来る

 ●男性型の働き方が想定されている
  ・男性が対象の「つきあい」が多い
  ・セクハラ、パワハラ系
  ・ふりかえりの仕方→女性が不利等
           なぜ、女性が会社で出世しにくいのか?を発問するとよい
  ・子育てや介護との葛藤がない、健康との葛藤のみ
  ・新入男性社員を想定
   健康の事を考えてもらうためには他の様子もあっていいのだが、シンプルな「競争」の方向の方がゲーム的によい
  ・子どもの世話→規則正しい生活→「健康的とは」にはならない
  ・「上司」が負荷、ストレスが高い

 ●同世代(新入社員)を想定しているので世代間に距離がある(年金世代等)
  ・現在の個人データを問われるとリアルになる
  ・血圧
 ・高齢者でもスポーツジムで熱心に運動をしている人等健康志向に差がある
  ・病気になっても家族との関係がふかまってQOLが上がったともいえる

 ●年齢に関わらず健康に気を使う、知っている、行動する、お金をつかう等の差がある
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 ●始めに血糖•血圧•コレステロールについてレクチャーがあるとよい
  ・クイズで知識を共有しているので、最初にレクチャーがない
   →まず基本的な事を学んだ方がよい

 ●ゲームノートをつくる
  ・健康に時間、お金、エネルギーをどう使っているのか?
  ・平均的にこうだけれど、自分はどう選択したいのか?
  ・改善のポイント:スコアカードを書いていく。
    *スコアカードをつけると学習効果が高まるが、ゲーム性は減少する

 ●条件カード、チャンスカード
  ・プレイヤーに条件カードを与える  例:血圧 130/70
  ・条件は他の人にはわからないようにする。
  ・ボーナスポイントを設定する。チャンスカードとして3回行使できる
  ・ジョーカーなども考えられる

 ●カムカム→歯の健康について等その機会を活かす
 
 ●人生の転機が健康や昇進と関わらない設定になっている
  ・人生の葛藤、ステップをすごろくに入れる
    「結婚」「子育て」「離婚」「介護」等
    生涯賃金、契約社員などの違い等も検討
 
 ●キラーとプレイヤー
  ・なぜ、キラーは3人必要なのか?
   →3〜4人でのやりとりに期待
  ・キラーは必要なのか?
   キラーの側とプレイヤーの側の学びの差が気になる。
   「キラー側の学び」は何なのか?生活習慣病に関する学びになるのか?
  ・キラーなしで Yes, Noのカードをひいて行うことができるのではないか

c ゲームの設定

 ●現在の生活習慣病の原因に気づいてもらう事
   野菜不足
   不規則な生活
   人間関係

 ●ゲームの対象が企業の社員がターゲットになっている
  ・女性が抱える葛藤がない(子どもとの生活 他)
  ・既存の枠組を強化する懸念、ワーカホリックだったら仕方ない(追認)
    「気をつけて昇進も健康もゲットしよう」というメッセージ
     死なないでゴール(昇進)できる
     その目標設定がゲームの隠れたメッセージがある
     リスクとうまくつきあって勝ち組になろう
     昇進出来ないリスク 2方向のリスク
    「こんな会社ではだめ、会社を変える!」方向にならない
    このゲームで理想の会社をデザインしようということにはならない
 •結局リスクを学ぶということは、リスクを取ってあたりまえ、とならざる得ない
  
 ●ゲーム「クロスロード」(*2)との比較
  ・「クロスロード」はYes/Noで答える
   例:助ける/助けない
     避難所に行く/行かない
     結果を個人が引受けるのでなく、積みあがっていく
   
  ・(クロスロードより)評価が明確
   例:下の二人など順位づけが多い→ 企業社会の基本の測定メジャーに合う

  ・(ネゴシエート・キラーは)現状追認型なので、どの段階でもその企業風土を変えることにはならない

(補足情報)
*1 ネゴシエート・キラーについては以下を参照してください
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/csij-newsletter_011_comtool_01.pdf
また、市民科学研究室の「ネゴシエート・キラー」開発をめぐる研究報告書(『生活習慣改善ゲームによる健康リスクコミュニケーション手法の改善実践』)には、この学習会の記録も含めて試行の分析・ゲームの改善を提案しています。以下からダウンロード可能です。
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/csij-newsletter_011_comtool_02.pdf

*2「クロスロード」については以下を参照してください。
http://www.bousai.go.jp/km/gst/kth19005.html
http://www.s-coop.net/rune/bousai/crossroad.html

また、「クロスロード」を実施したときの勉強会(2011年8月20日)の記録も参照してください。
http://focusrisk.exblog.jp/13598766/


(3)リスクに対するさまざまな立場について                                                 
・活動:現在の社会のさまざまな当事者を挙げる。
   2グループに別れる (10分)→共有

●グループ1
 ・原発の当事者って誰?
  膨大な当事者をどのような軸でわけたらいいか
  ■被害 心理的 経済的 物理的 関係的  大—小
   被害が無い

・原発のリスク2つのフェーズ
  ⅰ 事故が起ってしまった上でのリスク
    失業 親が亡くなる 自治体職員の激減 (社会的インフラがなくなる)
    5月 南相馬市の職員が少なくなる 義援金を配布、複数の原則、調査
    予算が下りてきてもこなせない
  ⅱ 事故が起こるリスク  確率は低いと言われていた
    健康被害はこれからおこるリスク

 ・何が考えられるか
  □個々の対応はクリアーできていても、組み合わせた時に見えなくなる
  □反原発の一枚岩にはなりにくい
  □重層的、広域的になるとどう動いていいかわからない
  □問題意識の濃度差  日常=推進派=はこれまで通り 反対に対応していく
             非日常=後退する
  □広報費 メディアが困っている
   子どものポスター展
  □日常の強さ=仕事として連なっている人が多い程「強い」=東電企業が手強い
   電気料金、原発の利益の循環の方法がある
   Business As Usual これまでが続く
  □電気料金=税金の感覚にならされている

●グループ2
 ・ステイクホルダー(利害関係者) vs 自分とのつながり
 ・Actionを起こす? 起こさない?を考える
 ・多くのステイクホルダーを洗い出す事で、変化を起こせる対象や当事者との関係がみえ
 てくる
 ・「変えられない」なぜそう思うのか? 
 ・自分とのつながりを5W1Hで考える
 ・多くのステイクホルダーを分担してアクションや変化を考える


(その2につづく)
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by focusonrisk | 2012-04-25 23:46 | 勉強会・記録

第四回学習会の記録

打ち合わせの段階からすでにほとんどの参加者が揃っていた、ために、まずはその6名で、「これまでできていること・課題」の共有を行い、勉強会のプログラムを考えることにした。

2011年11月12日(土曜日) 打ち合わせ 13時から 勉強会 14時から

【できていること】

■ 日本におけるリスク・コミュニケーションに関連する人々に対するインタビュー

これまで9人に対してインタビューを行なった。
・ 高下 JAEA
・ 大歳
・ 藤垣
・ 石井
・ 浦野
・ 武部
・諸藤
・ 吉川
・ 小林

今回の勉強会に参加している方で、まだインタビューをしていないのは上田さん、金澤さん、今回参加していただいた飯島さん。これらの方々にもぜひインタビューをして、10名以上のインタビューということにできるといいなあ。

だったら、そのような時間をとっておけば良かった。のに。でする。

何人かのインタビューに同行し、また記録を読んでいる福田さんから、これまでのインタビューの結果についての感想が共有された。
「これまでERICが主張し、実践してきた教育や学習に、収斂するものを提示されている気がした。」
ジョン・フィエン氏が「4つの教育は一つ」と指摘した、「人類共通の課題についての教育は、根っこは同じである。問題解決のための(for)の教育として、共通のスキルや態度、姿勢の形成が求められるのだ」。[配布資料1「4つの教育は一つ」配布資料2「未来のための教育」]

■ 勉強会
これまで3回行なって、PLTのアクティビティ、そしてクロスロード、ツールボックスなどのアイデアを共有し、検討してきた。今後はPLTのモジュールの翻訳をすすめながら、アイデアを形にしていくことが求められる。

■ PLTモジュールFocus on Risksの翻訳
田中さんが中心になってすすめている。12月中には第一校があがる予定。

■ 文献・資料探索、収集
つのださんがまとめてくれている。
これまでの勉強会でも共有した。GCSE サイエンスなど。
「12のものの見方・考え方」は役に立つ。

■ FoRブログ
5月に開設してから953名、毎日10名前後が訪問している。自分たち自身にとっても、いつでもどこからでもアクセスできる便利な場所だ。インタビューの記事などはご本人の確認を受けた後にアップしているので、多少時間的なずれはあるが、公開の場であるためには当然の配慮だ。
今後はPLTの翻訳も、相互チェックが終わった段階で順次アップしていく予定である。
■ メーリングリストができている。
■ アクティビティ実践をやった。中高生に対して実施し、人気が高かった。(金澤)

【課題】
・ 現在のメンバー構成がわからない。
・ それぞれのニーズや目標がわからない。
・ インタビューに参加できずに残念。
・ コンセンサス会議とリスク・コミュニケーションの違いは何?
・ リスク・コミュニケーションの教材、教育内容ともに課題が多いことがわかった。
・ 翻訳ではなく日本版を作る必要がある。
・ このプログラムを使いこなす人を養成するためには、クリシン・ボックス アイデア集よりもっとていねいに書く必要がある。
・ 日本人に「リスク」という概念が欠けている。

などなど、そもそも論も出てきてしまったが、今後の対応として

◯メンバーをまとめる。共有する。→メーリングリストで「ご協力感謝メール」として出す。
◯今後、これまで研究会に参加してくださった三名のリソース・キー・パーソンに対して行なうインタビューは、アイデア集やテキストのまとめの段階に順次行ない、一連の勉強会の内容などについての評価も交えながら、行なうこととする。時間を前もって決めておくことで、なるべくたくさんの人が参加できるように配慮する。

その他の課題については、今回の勉強会の中で扱いました。

お遊びで「全国都道府県幸福度ランキング」を共有。自然度、文化度などへの配慮のない項目設定に、若干あきれ気味。

勉強会記録

プログラム
1.クロスロードの体験
2.リスク・コミュニケーションとその他のコミュニケーション・ツールや方法論を比較し、リスク・コミュニケーションの特徴を洗い出す。
3.リスク・コミュニケーションの人材育成のためのカリキュラムに含まれるべき要素の洗い出し。
4.人材育成カリキュラムのアイデア
5.ふりかえり

記録
1.クロスロードの体験
かくたが40名の高校教員を対象に行なうために作成した簡易バージョンの体験とゲームの検討。「青ザブトン・金ザブトン」ではなく「スコアカード」を準備した。カードがある方が、ふりかえりを行いやすい。
また、状況カードを真ん中に山積みにして順番に引いて行く方法で行なった。
吉川先生との勉強会では出てこなかったポイントがたくさん出てきた。
・ スコアカードは好評。ただ、活動の焦点が「点数」に向きやすい。
・ 山積みより、一人ひとりに配って、順番に、自分が選んだカードについて全員がYes,Noを明確にする方がよい。
・ 少数派に5点を与える現在のルールは「多数派を予想し、多数派になることが目的」であるゲームとしては矛盾した構造になっている。少数派の場合は「-5点」にすべき。
・ かくたの実践は「多様性トレーニング」になるので、その場合は「少数派」に高得点を与えるのでよいと思う。
・ 一枚のカードごとに、何を話し合うのかが、明確でないので、どんどん枚数をこなしてしまう。
・ この一つのゲームだけで二冊も本が出ていることが驚きだ。

2.リスク・コミュニケーションとその他の社会的合意形成のための方法論との比較
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3.カリキュラムに含まれるべき要素の洗い出し
 ペア作業で行なったが、それぞれに実施の形式もイメージがあったようなので、4の課題も同時にできていた。

【リスク・コミュニケーション指導者育成 2日間コース】
・ 高校生以下でもわかる、しかし、数学や化学、科学の基礎はある程度ある人を対象。
・ リスクについての知識
・ 日本の教育の現状、学習指導要領、教科の縦割り、学際的に教えにくい現実などをイントロダクションに入れて行く。
・ 教育者育成の体系や枠組みを入れる。
以上をふまえて、ERICの主催研修に取り入れることのできる「リスク・コミュニケーション指導者育成講座」は以下のようなものになるだろう。
セッション1 共通基盤づくり
・ 過去の共有「市民社会におけるコミュニケーションの失敗」
・ いまの教育にできていること、課題
・ リスク・コミュニケーションのなりたつ社会とは?セッション4 プログラムづくり
セッション2 リスクについてのアクティビティ体験
・ リスクって何?
・ 確率を理解する
・ 個人的リスクと社会的リスク
・ 未来のシナリオセッション5 アクティビティ実践
セッション3 なぜ、リスク・コミュニケーションを参加型で教えるのか
・ ふりかえり
・ 参加型学習の特徴と指導法
・ 指導者に求められるもの
・ 本トのインタビューセッション6 行動計画づくり

あるいは「フューチャーサーチ会議」の構造を取り入れることも可能である。
セッション1 共通基盤づくりセッション4 未来のシナリオ
セッション2 過去の共有セッション5 行動計画づくり
セッション3 現状分析セッション6 リスク・コミュニケーションのプログラム・カリキュラムに求められるもの

【半年間コース 6時間/日×6日間】
カリキュラムの柱
A.知識
(ア)過去の失敗、市民社会におけるコミュニケーションの歴史
(イ)科学的知識
(ウ)リスク管理についての知識
B.スキル
(ア)コミュニケーターとしてのスキルトレーニング
(イ)市民同士が話し合えるファシリテーターのスキル
(ウ)カリキュラムやプログラムをつくる力
(エ)実習しPDCAのサイクルで改善する力
C.態度「バカになる」
D.価値観 HaveからBeへ。ESDの価値観。

【2年間コース 一年目は基礎、二年目は実践】
カリキュラムの柱
◯コミュニケーション能力
◯日本社会におけるコミュニケーションの歴史「もの言わぬ歴史」
◯社会的合意形成、社会調査の方法論についての理解
・ コンセンサス会議
・ フューチャーサーチ会議
・ PRA
◯PLT FoRのアクティビティ体験
◯リスク・コミュニケーションのニーズ調査
◯アクションプラン作り
◯卒業課題として地域でのリスク・コミュニケーションの場づくり

一年間を大学の単位で考えると30コマ×1コマ90分=45時間
二日間12時間研修であれば、4回分程度。

一コマ二コマ三コマ四コマ五コマ
前期第一旬
第二旬
第三旬
後期第四旬
第五旬
第六旬

大きく6つの旬に分けて構成するとすれば、
一旬が1泊2日程度。つまり年間6回の1泊2日としても実践可能。

◯コンセンサス会議は半年間にわたる流れなので経験することは難しい。
◯フューチャーサーチ会議は2泊3日で実践可能。
◯PRAはコアの部分を2泊3日で、地域へのフィードバックを含めて1週間の流れで実践可能。
◯その他、世界銀行のParticipation Sourcebook, 1996には以下のような方法論が紹介されている。
・ AIC Appreciation-Influence-Control
・ Objectives-Oriented Project Planning(ZOPP)
・ Team Up
・ Participatory Rural Appraisal(PRA)
・ SARAR , http://books.google.co.jp/books?id=N9TN6eiISYEC&pg=PA296&lpg=PA296&dq=SARAR%E3%80%80Participation&source=bl&ots=UzJkH7acUz&sig=BPSOMpa86_kBmJdhi4y0vXAGQPw&hl=ja&ei=36TAToH6Mc_jmAWltKiKBA&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=2&ved=0CCcQ6AEwAQ#v=onepage&q=SARAR%E3%80%80Participation&f=false
・ BA Beneficiary Assessment
・ SCC Systematic Client Consultation
・ SA Social Assessment
・ GA Gender Analysis
◯OXFAM Gender Training Manual

ERICでは、Gapジェンダー・アウェアネス・プログラムを開発する時に、これらの多くの方法論を勉強会などで検討。よいと思われる要素はGapの中に取り入れた。

【今後の課題】
指導者育成の実践の場を作り出す。
大学での実践を検討する。
来年度のERIC主催研修に取り入れる。
引き続き、助成金を獲得する。
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by focusonrisk | 2011-11-21 13:55 | 勉強会・記録

第3回学習会の記録

■第3回リスク学習会記録

日時:2011年10月8日(土)14:00~17:00
参加者:さとう、福田、長澤、上田、鈴木、高柳、梅村、かくた、つのだ
ファシリテーター:つのだ、かくた

(プログラム)
1 自己紹介「自分をエネルギーでたとえると」(ひとり→全体共有)〔Fつのだ〕
2 2か月の共有「夏の体験から教材づくりのアイデア&課題を紹介」(ひとり→全体共有)〔Fつのだ〕
3 効果的なハンズオン化を考える〔Fかくた〕
1)リスクについて考えるためのクリティカル・シンキングに必要な視点(ひとり→ペア→全体共有)
2)「ツールボックス」を利用したアクティビティ化のアイデア(ペア→全体共有)
*ツールボックスはアイデア1点ごとにパワーポイント1枚に「ビジュアル+ちょっとした説明+出典」をまとめたもの。TESのMLで紹介
された。
4 次回の案内

(配布資料)
・「クリシン・ツールボックス」(メールで送付したもの)
・12のものの見方考え方一覧表/ツールボックスのCONTENTS
・効果的なハンズオン

(内容の概要))
●2から出た課題
・聞き取り調査から共通した課題は「コミュニケーション能力」「信頼」
・マーシャルではいまだに1953年の原爆実験の影響で魚屋植物に奇形が出るという言説あり
・オーストラリアでは紫外線のリスクが大きい
・放射能汚染の食べ物について親の間に問題意識はあるが、リスクの理解に混乱と問題がある
・福島地域では住民自身が防護をしているが限界がある。山間部の汚染は?
・避難所でのカウンセリングから、下着泥棒など問題と感じることはさまざまある。
・Focus on Riskの翻訳で放射性物質関連の単位が昔のままだったほか、レントゲン、たばこ、ラドンのリスクなど。ラドンのリスクを日本で見直す必要があるか?
・聞き取り調査を通じて大学、メディアの対応には課題がある一方、メディアとしての科学館・博物館の可能性も感じた

●2から出たアイデア
・Focus on Riskのような説明ばかりの教材ではなく、ケーススタディや組織の取り扱い方の違いを考えるようなアクティビティ
・過去の原爆実験や原子力発電所の事故がどのように語り継がれているのか
・シリアスゲームは議論喚起や多様な価値観共有に使える
・放射線防護(とくに子ども)の自主的基準づくり
・人権教育の対立を扱う内容はリスク教育にも使える
・被災地や避難所での人間関係の状況を反映させる(ジェンダー、人権の視点から)
・DIG(Disaster Imagination Game;災害図上訓練)やハザードマップをもってのまちあるきは、自分が住んでいる場所がどのような性格をもった土地なのかを学ぶ可能性が大きい

●3の1)リスクについて考えるためのクリティカル・シンキングに必要な視点の記録(画像)
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●3の2)「ツールボックス」を利用したアクティビティ化のアイデアの記録(画像)
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(文責:角田季美枝)
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by focusonrisk | 2011-11-10 22:57 | 勉強会・記録

「シリアスゲームを体験しよう!」勉強会記録

1 実施日時

日時:2011年8月20日(土)14:00~17:30
場所:ERIC事務所
参加:田中、高柳、つのだ(以上ERIC)、上村、杉野、江間、上田(以上CSIJ)

2 開催の目的

シリアスゲームとは、デジタル技術をつかった、社会問題(学習・医療・福祉や環境など)の学習や啓発を目的としたゲームをいいますが、今回はERIC(国際理解教育センター)のリスク連続学習会、日立環境財団助成プロジェクトの活動として「クロスロード」を体験し、今回の震災等をテーマとした「クロスロード」開発可能性の追求をしたいということと、CSIJ(市民科学研究室)の科学技術コミュニケーションツール研究会が開発したゲーム「ネゴシエート・キラー」を科学技術コミュニケーションツール研究会メンバー以外にトライアルして改善課題を探究するということを目的に会合を開催しました。

3 当日のプログラム

(0 大ナマジンゲーム体験)※
1 本日の趣旨説明(つのだ)14:00~
2 自己紹介「私が一番好きなゲームは・・・」14:05~
3 本日のスケジュール、ERICという場所の案内、コピー代14:25~
4 クロスロード体験(ゲームのやり方・ルールの説明、体験、ふりかえり、アンケート記入)15:30~
5 休憩 15:20~
6 ネゴシエート・キラー体験(アンケート記入、ゲームのやり方・ルールの説明、体験、ふりかえり、アンケート記入) 15:35~
7 あとかたづけ 17:20~17:30

※予定されていた参加者がそろうのを待つ間、家庭の防災アクションを確認できるスゴロク「大ナマジン」を実施しました。ERICには非常食は一部あるものの防災キットがないことが判明! 事務所の防災対策を考えるきっかけとなりました。

4 クロスロード体験記録(※クロスロードは市民編を体験)

(1)クロスロードとは
クロスロードは防災学習を目的としたカードゲーム。ただしいまは防災以外のテーマも広く開発されている。
 http://www.s-coop.net/rune/bousai/crossroad.html

(2)進め方
・参加者ひとりずつ自分のもっている問題カード(10枚)を一枚選んで読む。一度読まれたカードは読むことができない。
・カードで示された選択肢について、他の人の意見を予想して他の人はどう選択するのか判断してyesかnoのカードを出す(裏返してカードが出揃ったら表にする。1人だけ少数意見を出した人には金座布団チップをゲットできる。それ以外の人は青座布団のチップをもらう。少数意見が1人出なかった場合、多数意見の人のみ青座布団のチップをもらうことができる)
・カードを読むのは2巡で終わり。
・ひとつずつの課題の結果を見ながら意見を交換することもできるし、全体をふりかえって意見交換をすることもできる。

(4)今回の結果
1)読まれたカード番号.とyes、noの数(カードの詳細設定については省略)
1 5013(あなたは母親;わが子か目の前の人か?)yes5 no2
2 5020(ボランティア団体の代表:ボランティアを注意する?)yes3 no4
3 5016 (受験生:受験勉強を優先する?)yes4 no3
4 5004(市民:地震保険に加入する?)yes5 no2
5 5001(共働きの30歳代夫婦:それでも自治会に入る?)yes3 no4
6 5008(父親〔一般企業の課長〕:家族の安否が先?)yes7 no0
7 5019(被災者:宗教への勧誘に応じる?)yes0 no7
8 5009 (市民:ペットを一緒に避難所に連れて行く?)yes2 no5
9 5002 (主婦:残り湯をためておく?)yes5 no2
10 5007(川沿いの集落の住民:今すぐ避難をはじめる?)yes4 no3
11 5006(海辺の集落の自主防災組織リーダー:未避難の一家族を探しにも戻る?)
yes4 no3
12 5003(30代の夫婦:耐震金具を家具につける?)yes5 no2
13 5005(海辺の集落の住民:おばあさんを見に行く?)yes4 no3
14 5012(高齢者:マンションの耐震診断を受ける?)yes4 no3

2)青座布団・金座布団獲得数
(1)金座布団:誰も獲得できなかった
(2)青座布団(多い順):田中14、上田12、高柳12、杉野10、上村10、つのだ6、江間4

3)ふりかえりでの問いかけなど
*なぜ田中さんが一番多く獲得できたか?(田中さん以外に)→その意見を聞いて田中さんはどう思ったか?
*なぜ江間さんが一番少なかったか?(江間さん以外に)→その意見を聞いて江間さんはどう思ったか?
*どんな意見が一番意外だったか?
*yesかnoを出すのに一番迷った課題は何? それはなぜ?
*どんな問いがあったらいいか?
*他の人の意見を予測するという前提だったが、「自分の意見」であればYes/Noは変わったか? それはなぜか?
*そのほかどんなことを思ったか? それはなぜか?
*その他、ふりかえりで意見が出なかったが、解説書で推奨されているふりかえり(ルールを変える、yes/noそれぞれの問題点を考える、専門家がすすめる行動に対して「いやだ!」と言って理由を考えてみる等々)の紹介も行なった。

5 クロスロード感想シートより(5人から)

Ⅰ ゲームの中でのまわりの人の「決断」についての感想

(1)意外だった決断の出た課題と(2)その理由

・5006の課題(津波の危険)。防災担当者リーダの立場で一家族が見当たらない時、探しに戻るのか? 4対3で割れた。
・避難所にペットをつれていくかどうか。「ペットは除外」の原則はあり得ると思うが、避難所ごとに柔軟に判断できるところがたくさんあるように思う。避難生活のルール作りをする上でも良いきっかけになる。
・「家族より部下の安否を優先するという上司の判断」を問う課題。「仕事優先」ととらえる人が多かったのは、ちょっと違う。むしろ「仲間優先」というべきではないか、と思いました。
・なし
・無記入1人

Ⅱ 他の人の意見で「なるほど」と感心した、あるいはためになると思った意見

(1)どの問題か(2)具体的にどのような意見か

・5008、外国の人の意見をきいてみたい
・防災リーダーの役割を問うカード。「リーダーは現場を動いてはならない」という原則が重要であることを改めて知った。
・「宗教をすすめられたら信者になるかどうか」という問題があり不思議でした。話し合ってみて、(ゲームとしてはつまらないかもしれないが)「現実における問題だから取り上げた」ということがよくわかりました。
・無記入2人

Ⅲ クロスロードをやってみて楽しかったか

・楽しかった 4人
・どちらかといえば楽しかった 1人

Ⅳ その他

・バックグラウンドが様々な人たちとやってみると面白そう。
・話し合いができるところが良い。
・無記入3人

6 クロスロード実習会アンケート(5人から)

1 職業
・NGO/NPO関係 2人
・団体職員 1人
・会社員 1人
・無記入 1人

2 防災担当者かどうか
・担当者でない 5人

3 住んでいるところ
・東京 3人
・千葉 1人
・神奈川 1人

4 クロスロードの感想、改良点、問題点
・在日外国人関連のQuestion Cardが欲しい(例えば、3.11の際、横浜駅に避難した外国の方々が言葉がわからず、状況が把握できなくて困っていることがあった。駅員もパニクっていて英語やその他の言語で対応できていなかった)
・yes、noカードだけは「いじる」回数が多いので他のカードよりも丈夫に作ったほうがいいと思います。
・保険や耐震補強といったことはできればyes/noで判断をする前に簡単な説明があってもよかったのではないだろうか
・シンプルでわかりやすい
・ひとつ毎のカードで議論できていい
・自分のカードを増やすこともできそうだ→ゲームの拡張
・おもしろく予防として学べました。カードのすかし文字はもっとうすい方がいい。少々字が読みにくい
・災害の起こったところで性暴力が起こるので、そのことをいれたQがあって欲しい
・障害をもっている方(大人でも子どもでも)が避難することもあるので、そのことを入れたQがあって欲しい
・心のケアーについてのQがあって欲しい
・ボランティアの人が死体を見てしまったとか、ボランティアの人が別の何か被害にあってしまったとか・・・・・
・空白のカードがあって自分たちの仲間でやるにふさわしいのを書き込めるといい

5 日常の職務や業務、日常生活でのジレンマ
・実際に被害した際の水、食料、インフラ・・・・・・の深刻な問題もうまく組み込めればよいのではないか
・人を助けるか自分の安全を守るか
・自分が今しかできないことは何か、自分がずーっとできることは何か。今しかできないことで継続が必要なのにそれをしていいのか? 自分の満足か?
・無記入3人

7 ネゴシエート・キラー体験

市民科学研究室の「科学コミュニケーションツール研究会」が開発した、生活習慣病予防のための健康管理ゲーム。このゲーム開発は、次の助成を受けています。
http://www.fost.or.jp/

本体験は、別の助成金を受けた研究活動であるため、内容やふりかえりなどを紹介することができませんので、ゲームの概要や結果を紹介するにとどめておきます。

新入社員が日常の勤務状況、上司・顧客との関係、食生活、睡眠などの選択肢を選ぶと、3つの「キラー要素」(血圧、血糖値、コレステロール値)の数値が上がり、健康リスクが上昇するという設定。キラー要素3人、新入社員3人とわかれて、新入社員3人はいかに脱落しないで(死亡しないで)早くゴール(昇進)に達するかをスゴロクゲーム方式で競います。

時々に肥満など健康悪化の説明カードがあり、生活慣習病に関する健康知識を学習できるゲームとなっています。

当日は、キラー役が杉野、上村、つのだ、新入社員役が田中、高柳、上田、解説者江間という役割で進めましたが、いちはやく脱落したのは上田さんでした。高柳さんが退席されたあとを再び上田さんが引き継ぎましたが、はやくゴールに進みたいと「次のカードの内容を全面的に受け入れる」というコマでOKとしたとたん、あるキラー要素の上昇があり、またも脱落となりました。

キラー役としてこのゲームを体験したつのだの個人的な感触ですが、田中さん、高柳さんともしっかり生活を自己管理して、なかなか脱落しませんでした(時間内にゴールに達することもできませんでしたが)。職場での出世に必ずしも重きを置かない価値をもっている人だと迷わないという点もあるでしょうし、新入社員ですとまだ生活の自己管理を公私とも一貫できる人はいませんから(今の若い世代は逆に公私きっちり分けているという意見もありましたが)、大学生が実施してみるともっと現状を反映したトライアルになるかもしれません。
また、ゲームは実施するメンバーがいろいろな考えをもっているという気づきにつなげるツールになるばかりではなく、「遊び」であえて自分とは異なるいろいろな役割を演じることもできるので、ロールプレイの側面もあると感じました。また、「勝ち負け」のこだわると、開発者が意図しているテーマ学習になりにくいという面もあるので、「勝ち負け」ではない楽しみをいかに埋め込めるかが鍵かもしれません。

                                                  (文責:角田季美枝)
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by focusonrisk | 2011-09-15 23:02 | 勉強会・記録

第二回 勉強会

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2011年6月11日 土曜日 14時から17時30分
参加者 足立えり、梅村松秀、金澤伸浩、かくた、佐藤宏幸、つのだ、福田典子

ファシリテーター 佐藤、梅村、つのだ

1. 自己紹介と勉強会の目標の確認  [F 佐藤]
1)「祈り」
  2) 「わたしは。。。」で始まる5つの文章。なるべく多面的な「わたし」に気づく→全体共有

2. リスクについてのアクティビティ開発  [F 梅村]
  1) 「知っていること・知りたいこと」[ペア作業]
  2) 12のものの見方・考え方を使って、アクティビティを開発する[ペア作業]
  3) 全体共有および検討  □アクティビティ案参照

3. ふりかえりと今後のすすめ方 [F つのだ]
1) 今後のすすめ方
◯用語集 ◯参考文献 ◯翻訳 ◯テキスト編集の方針
 2) 次回までにそれぞれが取り組むこと。特に、「インタビュー」などの実践。
 3) 次回の予定
   第三回 「リスク・コミュニケーション」について
   第四回 「リスクを学ぶことをどう行動につなげるか」


□ アクティビティ案
1.全体像をつかむ
(ア)「リスク」という言葉から連想したことで、自己紹介
(イ)「リスク」だと感じていることをカードに書き出す
(ウ)「リスクって何?」の連想図
(エ)ストーリーづくり「原発が出来るまで」「核燃料廃棄物が安全に処分されるまで」
2.対比して考える
(ア)田舎と都会のリスク対比表
(イ)人災と天災、共通点と異質点
(ウ)大人のリスク、子どものリスク
(エ)人間のリスクと生物のリスク
(オ)4つのコーナー「命題文を考える」
①250年に一度の津波は考えなくていい 「はい・いいえ」
②原発被害者に対する社会保障は首都圏の人間が担うべき
③あなたは原発に賛成?反対? [参加者の安全、安心を保障するためには、このような項目は要検討]
④あなたは原発は危険だと思いますか? 「はい・いいえ」
⑤原発の安全神話はくずれたと思いますか? 「はい・いいえ」
⑥「これからの科学技術のあり方は、ハイリスクvsローリスク、ハイリターンvsローリターン で選ぶとしたら、あなたはどの立場?」
**確率で考えるということを理解することは難しい
3.二次元軸で考える
(ア)田舎と都会、天災と人災
(イ)有用と無用、リスクがあるとない、あるいはリスクが高い、低い
(ウ)有用と無用、危険と安全
(エ)知っていると知らない、こわいとこわくない
(オ)被害の頻度と被害の重要度
(カ)

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4.分類する
(ア)ハザード、リスク、エンドポイント
(イ)濃度や頻度や、◯◯度の要素の重なりを「マトリクス」でまとめてみる。

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その他
◯因果関係で考える
◯優先順位で考える
◯量的にとらえる %で表す、数字を視覚化する、1/100を体験する(針の残った押しピン1本が100本の中にまぎれている。)
◯時間的に考える リスク年表、昔といまの比較、
◯モデル・シミュレーション 「水の旅」のようなプルト君の旅、「避難の条件」、「しがらみの糸 避難所の女性、どんなことに困っている?」「しがらみの糸 子連れの若い母親が、避難できないのはなぜ?」
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by focusonrisk | 2011-06-12 12:56 | 勉強会・記録

第一回 リスク・コミュニケーション勉強会

第一回 リスク・コミュニケーション勉強会

参加者 プロジェクト協力者 12名
(当日参加10名 かくた、つのだ、うめむら、さとう、きの、ふくだ、うえだ、たかやなぎ、しらい、ながさわ、よこすか)

1. リスク・コミュニケーションとは何か。「知っていること・知りたいこと」「今の事態でRCの課題だと思うこと」  グループで話し合う。
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知っていること
・天災のリスクと人災のリスクがある。
・リスクとハザードは違う。ハザードは回避したり、排除したりするもので、そのために「ハザード・マツプ」などを作成し、予防的に学ぶことができる。リスクは、その悪影響をコントロールしたり、マネジメントするもの。
・原子力、食品、化学物質などは、「利益」と「不利益」のバランスを考えて、意思決定している。
・リスクは連鎖する。「リスク」と言っている場合、その連鎖についての配慮を短いところまでしか考えていないのではないか。

知りたいこと
・RCとは情報提供なのか、意思決定のプロセスなのか?
・リスクは予防するのか、対応するのか?
・   →「リスク・コミュニケーション」の定義を知ろう!
○一方的な情報提供ではなく、対話・共考のプロセスを目指して実施するものである。
○「従来リスクコミュニケーションは、専門家から非専門家への一方的な情報伝達とされ、情報発信者の意図が良く受け入れられることをもって成功の証しとされてきた。しかしNRCの委員会はリスクコミュニケーションを、集団、個人、組織間の情報と意見の交換プロセスと考え、関係者間の理解と信頼のレベルが向上したことをもって成功の証しと考える。科学的な情報を単に提供すれば良いというものではなく、価値観や立場の違いを認めつつ、選択の自発性を尊重する。・・・民主社会における情報の流れの重要さを優先する。(National Research Council編、『リスクコミュニケーション 前進への提言』1997、監訳のことば より)

今回の事態でRCの課題だと思ったこと
・リスクはどこまで展開するか、今回の事態で、広がりの大きさに驚いた。どこまで展開するか、予防的な展開して考えておかなければならなかったか。
・行政と民間の情報交流が少なかった。
・釜石の防災無線が「津波3メートル」とアナウンスしたために、自宅にモノを取りに戻り、亡くなった人がいた。初動の間違い。津波の大きさの見誤り、被害の大きさに対する危機感の小ささ、そして防災施設・設備に対する過信があった。
・立場、地域、年齢によるリスクの捉え方が違う。
・当事者というのは行動のために情報を必要としている本人のことだが、それぞれのニーズに合わせて、情報は的確に必要。逃げるのか、それとも屋内退避なのか。
・情報を受け取る側の問題として、動悸が激しい、ふわふわ・どきどきしていて、パニック状態。真偽の判断がつかない。
・東電のRI、めちゃまずいっしょ、と思った。
・日本医師会の声明がやっと出た、という感じ。

STS科学技術社会の発展の特徴は「より専門性が高く、深く」「より細分化し」「価値観が多様化」していく傾向、特徴があるのではないか。それぞれの多様で、多層的な専門家の存在に対して、大衆・マスはどこまで学ぶことができるのか。また、どこまで学ぶ必要があるのか。また、学び続けることはできるのか。継続、範囲、深さの問題。
2. 今後の学習会への期待 
   上田さんがやりたいこと 明日、福島で話をする予定。
・これからの防災計画 コミュニティの力を行かした地元の防災計画を作る。
・東京で話す内容と、福島で話す内容は違う。主催者から、「放射線の危なさはみんなよく知っていますから、それについては話してもらわなくていい」別のことを、と依頼されている。これからも続く放射線被曝をどう考えるか。異なる利害のこの両者の間のコミュニケーションは、これからどうなっていくのか。

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・情報提供する側と当事者間の「理解」と「信頼」へつながるコミュニケーションはあるのか。
・被災地の中にある濃淡。
・アクアマリンにボランティアに行こう。
・減災の町づくり
・Not in my backyard という意識。わたしの裏庭はいやよ。その論理で行くのであれば、自立する町づくりしかありえない。痛み分けにするなら、どのように痛み分けをするかだ。
・リスクアセスメントを学びたい。

3. 良かった点、アイデア、疑問点
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良かった点・課題・アイデア
・NRCの考え方に人権教育、自尊感情を育てることなどとつながるものが見つかった。
・減災、つまり完全を目指さない。
・リスクコミュニケーションについて「対話・共考」
・防護意識は減って行くのに、被害の影響は広がり、多様に展開すること。
・応用力のある学び方をしたい。テーマ羅列型、追加的カリキュラムはもういらない。
・どうすれば、もっと統一的な運動になりえるのか。
・NRCのいうプロセスは「未来へのエンドレスなプロセス」
・互いの連携、信頼をどのように培うか。
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by focusonrisk | 2011-05-16 17:40 | 勉強会・記録